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ギムレット

第14章 ライラ  今、君を想う

女はマッサージ台から降りて下着を穿きながら尚樹に尋ねる。


「ハイ……あっ、あと……あの……尚樹さんは、どうしていつも指しか入れないの?」


尚樹は「んんっ?」という顔をしながら、女の膣の中に入れていた指をアルコール消毒しながら答える。



「お店の子に手を出したらダメでしょ?みんな借金返済のために体を犠牲にしながら頑張ってるんだから。みんなが早く自由な生活をできるように、僕はそのお手伝いをしたいだけなんだよ。感度チェックは、指名が少しでも多くとれるようにという、そのためだけが目的だからね。だから君も早く借金返済できるように頑張るんだよ。あっ……それに僕は、今は禁欲中でね」



尚樹は女の頭を撫でながら優しい笑みを浮かべてそう答えると、女は感動したような顔つきで「ハイ、頑張ります!」そう言って部屋を出て行った。



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