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さちこのブラック企業体験記

第2章 ブラックというか、もはや犯罪だよね?

これは私がある会社で正社員をしていた時の話です。
その会社は、九州に本社があり、広島支店と、他に関東地方と東海地方に1支店ずつある会社で、私は広島支店勤務でした。
ある時期、関東と東海の支社が相次いで閉鎖になりました。
そして、本社と広島だけになった頃、本社から専務があることの説明に来られました。

そのあることとは…

厚生年金(と健康保険?)の会社負担額を減らすために給与明細の基本給部分を下げる、ということでした。その代わり基本給以外の手当を増額して手取りは変わらないようにする、という話で、「あなたたちに実害は無いから」的なことを言われたのです、が。

厚生年金というのは、会社が半分、本人が半分負担して納めています。厚生年金の額の計算は基本給をもとにして計算するらしく(専務がそんなようなことを言ってた)、手取りが変わらなくても、基本給が少なくて各種手当で増額していると、年金額(納める額も、将来受け取る額も)が低くなる、というのです。
だから、手取りが変わらないように調整しつつ、内訳を書き換えて保険料を節約したい、と。
当時、会社の経営難なのだろう、というのは2つの支店が相次いで閉鎖になったことで、薄々感づいてはいました。

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