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さちこのブラック企業体験記

第2章 ブラックというか、もはや犯罪だよね?

古いほうの給与明細(改竄前)のは捨てて、と言われていたのだけど、私は捨てませんでした。
同じ月ごとにセットにして自宅に保管していました。
そして、休みの日に警察署に相談に行きました。
しかし、被害を受けた人からの被害届がないことには警察は動けない、的なことを言われ(支給される給与自体が変わってないのならあなたは被害者ではない、とも)、そして、一つだけアドバイスを受けました。
警察ではなく、社会保険事務所にこの話を持って行けば、社会保険事務所から会社に監査的なものが入ったり、あるいは社会保険事務所が被害届を出したりすれば(社会保険事務所は本来取れるはずの保険料が減るので実害を被った被害者)警察も動ける、と。
ただ、それをもし本当にするなら、会社を辞めて(抜けて)からのほうが安全だ、と。

適当な理由をぶちあげて、速攻で退職しました。

そして、無職になった私は、厚生年金から国民年金への切り替え手続きの為に社会保険事務所に行ったときに、またまた【相談】をしました。改竄前と改竄後、2つの給与明細を証拠としてちらつかせながら。

それはそれは、熱心に話を聞いていただきました。

そして、厚生年金絡みの不正が原因なのか、元々、潰れる運命だったのか、その会社は私が退職して半年も経たないうちに、倒産しました。

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