タイムリミットまであと一週間。
第3章 残り7日。
…キャッ!!!!
ドシンッ!
うわー…びしょ濡れ。
相手の持っていた紙コップがぶつかった拍子にユニフォームにかかってしまった。
「…いってー…。」
「前見て歩けアホ。」
「…んだとぉゴルァ!?」
だが相手はすたこらと逃げていった。
「神楽くん?!大丈夫?!」
……夢佳だ。
「どうしたの!?」
「あ…さんきゅ、大丈夫。」
「大丈夫じゃないよ!!早く拭いて!はい!ハンカチ!」
そういって彼女は、黄色い花柄のハンカチを差し出した。
「…ありがとう。」
「試合、すごく良かったよ!お疲れ!」
「…おぅ。」
「神楽くん…かっこよかった…///」
「やめろよっ……。」
「あ…じゃ…私行くね!///」
「…えっ!おい!夢佳!」
「!?…私の名前…なんで…。」