
歪んで、壊れてしまえばいい。【R18】
第2章 私の幼馴染
透明感のある肌に目尻の下がった整った顔立ちから、八千代は中学時代これほどかというほどにモテて、幼馴染の私はいつも目の敵にされた。
私は八千代みたいに顔が整っていなければ何か目を惹くような魅力があるわけでもない。
そのため隣にいて恥ずかしくないよう自分自身の磨きは怠らず、八千代のそばにいれるように努力した。
そんな私を八千代はいつも、そのままの柊和ちゃんでいいんだよ、なんて嬉しい言葉を投げかけてくれる。
そんな八千代が大好きだったし、なんでもしてあげたいと思っていたんだ。
家族愛に近い愛情。
その愛情を目一杯に八千代に注いできた。
