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歪んで、壊れてしまえばいい。【R18】

第3章 幼馴染の独占欲





「僕、トイレに行ってきていい?」


お昼休みを跨いだ7時間目。

移動教室の帰りに男子トイレを指さしながら八千代はそう言った。


「うん。じゃあここで待ってるね。」


手を振りながら彼を見送り、手持ち無沙汰に視線を分散させる。

すると、一つの光景が目に留まった。


「おら、金持ってきたんだろーなぁ?」

「……俺は嫌だって言ったはず、」

「あぁ?拒否ったらどうなるか分かってんのか?」


大柄で鼻や耳に多くのピアスを付けている男子生徒が、眼鏡をかけ俯きながら抵抗している男子生徒の胸ぐらを掴んでいる。
ーー明らかにイジメを受けているのではないか。

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