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歪んで、壊れてしまえばいい。【R18】

第3章 幼馴染の独占欲


両手で私の手を掴み取り、キラキラとした上目遣いを八千代から向けられると、長年一緒にいた私でも胸が高鳴る。

耐性があるにしたって彼の純粋さは殺傷力がある。

周囲からは悲鳴や歓声が混じりあったものが飛び交っている。

まったくーー、相手が恋愛感情を抱いていない私だから良かったようなものを……。


「柊和ちゃん??どうしたの?ぼーっとして。」

「……いや、ありがとう。友達作り頑張るよ。」


心の内で苦笑しながら笑顔を彼に向けた。

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