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歪んで、壊れてしまえばいい。【R18】

第1章 プロローグ


「はぁ、おはよ。柊和ちゃん。」


ニコリと天使のような笑みを浮かべた八千代は、私の腕を引きそのまま腕に閉じ込めた。


「もう、八千代を起こすのも一苦労。」

「ごめんごめん。」

「てか擽りでしか起きないってどういうことよ。」


出来ればしたくないんだ。

だって擽りってすごく苦しいし。なにより眠って無防備な彼を擽るなんて何だか罪悪感しか湧かない。

それでも彼はこれでしか起きないのだから仕方がない。

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