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歪んで、壊れてしまえばいい。【R18】

第1章 プロローグ


そう呟くと、指を一本一本バラバラに動かす──、いわゆる擽りを眠る彼に試みた。

するとどうだろう。


「あっはははは……っ!!」


先程まで少しも起きなかった彼が体をよじり大声で笑っている。


「柊和(ひより)……、ちゃん?……っ。もうっ……!無理っ!!あはは……っ」

「早く起きて!!」


完全に目が覚めたのだと確認すると、私は擽りをやめた。

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