テキストサイズ

遠くの恋人より近くの同僚

第7章 苦し紛れのプロポーズ

『つまんないよ。こんな話』

「俺だって嫌だよ。一華と揉めたくないよ」

『え?私が悪いの?』

「俺だよ。悪いのは俺。もういちいち
詮索しないから」

『私に興味ないんだ。あ、凌馬には
本田って子が居るんだもんね』

「本田は関係ないだろ」

『嬉しそうに話してたじゃん』

「あれは話の流れだろ。そんなことまで
言われたら、一華に何も話せなくなるよ」

『じゃ、もう電話しなくていい。
凌馬が東京に戻ってくるまでの間
会うこともやめようよ』

ストーリーメニュー

TOPTOPへ