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遠くの恋人より近くの同僚

第7章 苦し紛れのプロポーズ

そして……ランチビュッフェ当日。


本田を誘うことになった。


「残念だったね。でも結婚式じゃ
しょーがないよね。はい、出発ッッ!!」


場所が箱根のホテルということで
レンタカーを借りた。


「せっかくの本田の好意を……悪かったな」

「全然。ついでに恋人のふりも
してあげましょうか?なんちゃって。
また調子に乗るなって怒られ……」

「いいよ。恋人のふりでも。
俺、一華との結婚決めたから」


だから俺は、すこぶる機嫌がいい。

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