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遠くの恋人より近くの同僚

第9章 見たくないものを見てしまったら?

「……凌馬くん」

「なんだよ。まだ言い足りないか?
そもそも本田は誰の味方なんだよ。
一華ばかり庇いやがって」

「そうじゃなくて……道が……
来たときの道と……逆……」


自分が思っている以上に
気が動転してしまっている。


「いいんだよ。このまま御殿場から
高速に乗れば」

「凌馬くん……」

「だから、なんなんだよ」

「私は凌馬くんの味方だよ」

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