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遠くの恋人より近くの同僚

第10章 とけない魔法

私の意に反して
吉田の言葉が脳裏を駆け巡る。


そんな中、ポスター撮影の為の
ヘアメイクをしてもらっている。


「成瀬さん。本当に助かりました」

「いえいえ」


ヘアメイクをしている私の
傍らに立っている坂田さんも
私の“人助け”に感謝している。


でも、やっぱり後ろめたさは消えなくて。


吉田の野郎……余計なことを。

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