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遠くの恋人より近くの同僚

第10章 とけない魔法

「本当に感謝しています。私からも
成瀬さんにお礼をしたいのですが」

「ランチビュッフェの招待状を
頂いていますから。
あれって入手困難らしいですね」


吉田が鼻の穴を膨らませ
自慢していた様子が頭に浮かぶ。


“好きでもない人の為にウエディングドレス”


また思い出しちゃったじゃんか。


「招待状はホテルからの気持ちなので。
私が個人的に成瀬さんのお役に立てればと」

「坂田さんのお気持ちだけで……」

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