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遠くの恋人より近くの同僚

第11章 同僚が好きなタイプだった

ソファーに座る俺が緊張をほぐそうと
タバコに火を点けようとすると
ベッドに乗っていた本田が飛んできて
タバコを取り上げられた。


「返せよ」

「どうして吸うの?」


“緊張してるから”と言うには
格好悪すぎるし
下心を覗かれたくなかった。


「口が寂しいからだよ」


本田の顔が俺の顔に近付いてくる。


「私なら……凌馬くんに寂しい想いなんて
させない」

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