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遠くの恋人より近くの同僚

第13章 第二関門突破

「ぇッ……ちょっと……」


バスタブの隅で俺に背を向ける本田を
背後から包み込むように抱き締めた。


「急がなくて良くね?」

「ぇッ?」

「その……処女の壁とやらを」


この小さな身体と
心まで壊してしまいそうで……


「急ぎたいの……成瀬さんに勝てないなら
せめて同等になりたいの」

「俺は……どっちが勝ちとか負けとか
考えたことないよ」

「私には重要なの。成瀬さんと同じ土俵に
立ちたいの。ね?凌馬くん」

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