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遠くの恋人より近くの同僚

第16章 彼女たちの親の反応

「凌馬くんッ。今日はホントにホントに
どうもありがとうッ」


運転席に乗る俺を、未央が外で見送る。


「怒られなくて良かったな」

「ぅんッ。凌馬くんの誠意が通じたんだねッ」


避けて通ってきた道。


以前の俺だったら間違いなく
相手の親御さんに会ったりしなかった。


「未央。顔に……」

「何か付いてる?……んッ」


運転席の開いた窓ガラスから
顔を突っ込む未央に唇を重ねる。


その道を開拓してくれたのは、未央。

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