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遠くの恋人より近くの同僚

第16章 彼女たちの親の反応

「好きだよ、未央」


一華に対して、あれだけ口に出来なかった
“好き”という言葉も
未央になら言えてしまう。


「私も凌馬くんが好き」


そして俺自身も“好き”という言葉を
未央から聞きたい。


「一華のこと……ハッキリさせるから。
でも、その間は……情けないけど……あ……」


開いた窓ガラスに身体をねじ込ませた未央が
俺を抱き締める。


「凌馬くんの傍に居るよ」


俺が言わんとすることに
理解を示してくれる未央の存在が
癒しと穏やかな空気をもたらす。

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