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遠くの恋人より近くの同僚

第17章 傍に居てほしい

ただ……一つだけ分かることといえば……


「へぇ……この物件って、㎡のわりに
広く見えるね。……ぇッ?」


部屋一面を見回す未央を
背後から抱き締める。


「俺から離れないで」


今の俺には未央が必要。


「ぅん……ずっと一緒だよ」

「ありがとう」


あくまでも、今の俺ということ。


そして今の俺は
一華に会ってしまうことが
何よりも怖い。


一華は俺の想いを知ってか知らずか
二人の間に連絡は途絶えた。

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