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遠くの恋人より近くの同僚

第19章 別れる決意

五分にも満たなかった電話を切ると
未央を抱き締めている力を緩め
柔らかく包み込む。


「俺…最低だな」


あわよくば、一華から別れを
告げさせようとしている。


「私は嬉しいけど」

「どうして?」

「凌馬くんの弱い所を、私に見せてくれて」


未央は膝で立つと
胡座をかく俺を抱き締める。


「…おっぱい当たってるけど」


胸の谷間に顔を埋める。


「いいの。当ててるんだから」

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