『遠くの恋人より近くの同僚』第19章「別れる決意」　281ページ

小中大テキストサイズ

遠くの恋人より近くの同僚

第19章別れる決意

『凌馬……どうしたの？』

久し振りに耳にする、一華の声。

未央と行ったラブホ以来。

「同期会は参加するのか？」

『するけど……凌馬は？』

「俺もそのつもり」

不安そうな表情で俺の顔を見上げる未央。

抱き締める力加減を強める。

『それなら話が出来そうだね』

「俺に何か話があるのか？」

『色々と……ね』

俺と未央の関係性に
一華は気付いているはず。