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遠くの恋人より近くの同僚

第21章 別れの予感

色違いのマグカップを二つ購入した。


「私…さっき“卑劣なことを考えてる”って
言ってたじゃないですか」

「言ってたな。てかさ、続きは言わんでいい」


やっぱりお見通しだ。


「言わせてください。ズルいんです、私。
凌馬にフラれたら橋本さんに受け皿になって
もらおうとしていました」


橋本さんが私に向ける想いを知っていながら
普通そこまで言わないよね…


それが橋本さん相手だと言えてしまう。


これは…甘えだ。

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