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遠くの恋人より近くの同僚

第22章 一方的な別れ

接待終わりに俺ん家を訪れた未央は
借りてきた猫のように怯えていた。


「もう…会ってくれないかと思ってた…」


未央がしたことは、感心出来ない。


だけど、未央にそうさせてしまったのは…


「ごめんな…未央…」


未央の切なる想いに気付かなかった俺。


「凌馬くんが謝ることじゃないよ…
私が勝手にしたことだもん…」


ただ…


一華と別れる切っ掛けを失った。


気を張っていただけに
身体の力みが抜けた。

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