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遠くの恋人より近くの同僚

第22章 一方的な別れ

「未央。ここまで走ってきたのか?」


汗だくの未央から、必死さが窺えた。


「ぅん…凌馬くんが逃げる前に…」

「逃げるもなにも、ここは俺ん家だろ。
それに、俺が未央に会いたくて呼んだんだ」

「凌馬くん…まだ私に会いたいと思って
くれてるの?」


瞳を潤ませ不安そうに
俺を見上げる未央を見て…強く思った。


未央を離したくない。


「一緒に風呂でも入るか」


片時も離れたくない。

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