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遠くの恋人より近くの同僚

第25章 噂の女上司

風間課長の元に辿り着いた頃には
既に不審者が…


「あれ?五十嵐くん?」


股間を押さえながら、踞っていた。


「強ッ」

「やっと実践が出来たわ。護身術習ってたの。
で?五十嵐くんは何してるの?」


“風間課長を助けに”とは言えず…


「ランニングの途中で風間課長を
見掛けたので…」

「ふぅん。サンダルでランニングねぇ」

「あ…」


…そうだった。


「食事に付き合って。奢るから。
お礼を兼ねてね」


風間課長には敵わない。


すっかり見抜かれていた。

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