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遠くの恋人より近くの同僚

第25章 噂の女上司

「舎弟関係がすっかり板に付いている
ようですね」


しかし風間課長の努力も虚しく
あっさり女将さんに見抜かれた。


「仕事を抜きにして、女将さんのお料理を
楽しみたかったのに…」

「だったら僕を誘わなければ
いいだけの話じゃありません?」

「誘ったんじゃない。助けようとしてくれた
お礼よ。それに他のお店は未開拓だから」


女将さんはカウンター越しに
風間課長と俺の掛け合いを
微笑ましい表情で窺っていた。

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