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遠くの恋人より近くの同僚

第25章 噂の女上司

小料理屋には二時間ほど滞在し
当然日付は変わっている。


マンションまでの道程を
風間課長と肩を並べて歩いた。


「五十嵐くんは、お酒強いのね」

「緊張して酔えなかっただけです。
風間課長こそ、お強くて」


酒を嗜む風間課長の様子は
仕事中の厳しさが抜けていて
女らしくもあり…可愛かった。


「緊張ねぇ。“潰しの倫子”だから?」


そう噂をされていることを
風間課長本人も知っていたのか。

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