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遠くの恋人より近くの同僚

第25章 噂の女上司

「それだけ風間課長が酒が強いってことの
表れですよね?」

「え?そうじゃなくて…」

「そのおかげで俺も“潰しの倫子”に
潰されかけましたけど」

「…ありがとう」

「いえいえ。僕は出来が悪い部下ですから」


“潰しの倫子”なんて異名は
本人にしてみたら不本意なんだろうな。


全うに仕事をしているだけなのに。


「じゃ、ここで。また明日」

「ご馳走さまでした。おやすみなさい」


帰路での会話が弾み
気が付くと互いの部屋の玄関先まで
辿り着いていた。

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