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遠くの恋人より近くの同僚

第26章 これは……恋?

他人とお酒を交わすのは
二ヶ月前に離婚して以来のこと。


楽しかった。


久し振りだったからだと…思う。


“ピンポーン”


…誰?


さっき締め上げた不審者か?


後をつけられていた?


ドアの覗き穴から様子を窺う。


…五十嵐くん。


不審者じゃないならと、ドアを開ける。


「すいません。ベランダから通して
もらえませんか?」


推測すると…


オートロックにもかかわらず
鍵を持たずに咄嗟に飛び出したのだろう。

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