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遠くの恋人より近くの同僚

第26章 これは……恋?

「いいんですか?運転して頂いても」

「自分で運転しないと、道を覚えないから」


今日は営業車で得意先を回る。


「それ、僕も分かります。だから僕も
赴任時は自分で運転したかったんですけど…」

「本田さんが運転席を譲ってくれなかった」

「よくお分かりで」


本田さんは自分の力量を
見せ付けたかったのだろう。


それは悪いことじゃないけど
上に立つ人間と仮定した場合
それだと下は育たない。

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