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遠くの恋人より近くの同僚

第3章 『好き』と言えたのに……

ラーメンを食い終えると
再び得意先を回る。


「五十嵐くんは、どこに住むことに
なったの?」

「●●町のマンション」

「あ、あの物件ね。で、何階?
何号室?片付け終わった?手伝いに
行こうか?私、今夜空いてるから」

「いいって」


押し付けがましい面倒なタイプの女。


「遠慮しなくていいって。友達でしょ」

「誰が?」

「五十嵐くんと私」

「ただの同僚」

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