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遠くの恋人より近くの同僚

第29章 揺さぶられる想い

「俺、欲張りなんです。一華が橋本課長と
結婚すると分かった途端に、自分の中で
一華の存在が大きくなってしまって…」

「無い物ねだりね」

「それもありますが…」


俺…泣いてないか?


何を想って?


誰を想って?


「またこのタイミングでトンネル。
ツイてないわね」


風間課長は窓に視線を移し
泣いている俺を見ないでいてくれた。

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