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遠くの恋人より近くの同僚

第30章 俺が俺である為に……

「ちょっと話が脱線しちゃうけど…いい?」

「何なりと、どうぞ」


ちょっとだけ、ビビる。


だから強く抱き締めてしまう。


「風間課長を見て思ったんだけどね…
私…それほど凌馬のこと好きじゃなかったかも
しれない。今思うとだけどね」

「その心は?」

「私は風間課長ほどの“好き好き光線”を
凌馬に送ってなかった」


風間にも似たようなことを言われた。


『成瀬さんて橋本くんに惚れ込んでるのね。
目がハートになってた』

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