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遠くの恋人より近くの同僚

第32章 私だけが知らなかった

あの頃の想いが沸々と蘇る。


ファーストキスだから
知りもしないのに
“大人のキス”だと感じていた。


キスくらい…いいよね。


凌馬くんが二股を掛けていたことに比べれば。


「リベンジしてくださいッ!!」


意識する様子が悟られないように
いつもの天真爛漫の私を装う。


「…キスする雰囲気じゃないな。
さて、飯でも食いに行くか」


ガッカリ…


じゃなくて、安心でしょッ!!


私には凌馬くんがッ!!


はぁ…

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