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遠くの恋人より近くの同僚

第33章 実は俺も一枚噛んでいる

場所や事情は異なるが
あの時と同じ境遇が訪れた。


「無防備すぎだろ…」


そしてあの時と同様に
精魂尽き果て、眠る本田に…キス。


いつもの元気印の本田より
こうして感情の全てを出し尽くし
憔悴しきった本田の方が好ましい。


より女らしく俺の目には映り
守ってやりたくなる。


「…ん」


起きてしまったのかと
内心ヒヤリとしたが
どうやら着なれないスーツが
息苦しいらしい。

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