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遠くの恋人より近くの同僚

第34章 本当にこれで“さよなら”

「あ、それなんですけど…」


ここで間を作ってしまったら
本当にただのお見送りになってしまう。


だから…


「五十嵐くんが好きですッ!!」


ここで逃げる予定なんだけど…


足がすくんでしまって
思うように動かないッ!!


「参ったな…」


めっちゃ困惑してるし…


「そ…そうだよねッ!!旅立つ直前に
8歳も年上のばばあにコクられちゃってッ!!
忘れてッ!!今の無しッ!!」


この足さえ動けば
フラれることもなかったのに…

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