テキストサイズ

遠くの恋人より近くの同僚

第34章 本当にこれで“さよなら”

「とりあえず、成田を出ましょうか」

「そ…そうね。私も静岡に帰ろう…」

「まだ帰しませんよ。俺、暇になっちゃったし」

「だ…だけど、これ以上生き恥を晒す
わけには…」


その張本人と一緒に居られるほど
私の心臓は強くないですからッ!!


「告白嬉しかったですよ。本当に。
今の俺、最低最悪の人間ですから」


本田さんを見捨てたことと
成瀬さんに何も言えない自分を
責めているのだろう。


「じゃ、二度目の送別会やろっか?」

「いいですね。ありがとうございます」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ