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遠くの恋人より近くの同僚

第34章 本当にこれで“さよなら”

「へいらっしゃいッ!!おッ!?
随分と若いカレシをお連れですね」


静岡支店に赴任する前まで
贔屓にしていた寿司屋に
五十嵐くんを連れてきた。


日本食がいいかな…と。


「部下ですって」


告白で赤っ恥を掻かされた
元部下ですってッ!!


「風間さん。少しお見掛けしない間に
雰囲気変わりましたね」

「そうですか?」


本店時代の私は“潰しの倫子”と
異名を持つほど怖れられる存在だった。

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