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遠くの恋人より近くの同僚

第34章 本当にこれで“さよなら”

『風間様。御無沙汰しております』

「急な話で申し訳ないのですが
シングル一部屋空いてます?」

『本日は有り難いことに、シングルルームは
満室状態でして…ダブルルームなら
御用意出来ますが、いかがなさいます?』


ダブルルーム…か。


「ダブルルームで結構です。
抑えておいてもらえます?」

『かしこまりました。御予約の御名前は
風間様で宜しかったですか?』

「五十嵐…五十嵐凌馬でお願いします」


“凌馬”と口にして少しだけ照れる。

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