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遠くの恋人より近くの同僚

第35章 傍に居てくれた人

「だぁかぁらぁッ!!五十嵐くんがぁ…
バンコクに行く前にぃ…コクってぇ…
逃げようとしたわけなんですよぉッ!!」

「はいはい。それはもう分かりましたって」


風間課長の気持ちに、薄々は気付いていた。


「バンコクに飛んでっちゃえば
フラれることも無かったのにぃッ!!」

「フッたつもりは無いですけど」


圧倒されてしまっただけで。


「じゃ、なんだっつーのよぉッ!!」

「一緒に居て安心する人」


即答出来るほど、そういう存在。

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