テキストサイズ

遠くの恋人より近くの同僚

第36章 悲しき裏切り

私と本田の間に不穏な空気が流れる。


それもそのはず。


私と本田は凌馬を巡って…


「同期会の中華料理、美味しかったね」


本田も私と同じくして
この空気感に耐えきれなかったようで
共通の話題を振ってきた。


「そうだね」


ほとんど何も口に出来なかったけど。


「私は蟹チャーハンばかり食べてた」


同期会は都内ホテル内の
中華飯店で行われた。


そのホテルには
凌馬が宿泊していて…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ