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遠くの恋人より近くの同僚

第36章 悲しき裏切り

━━━同期会が始まる30分前。


スマホを忘れた私は
自宅へ引き返した。


『あれって…』


自宅マンションの前には
妹の二葉の自転車が停まっていた。


特に不思議はなかった。


受験を控えた高三の二葉は
一哉に勉強を教わっていた。


二葉が通う高校も
ここからわりと近い。

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