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遠くの恋人より近くの同僚

第38章 元カノたちより年上女房

部屋を出ると一華と俺は
下りのエレベーターを待つ。


『凌馬を利用した。ごめん』

『俺も』


倫子への想いを再認識出来た。


『私…やっぱり一哉が好きだわ。悔しいけど』


一華も俺と同じだった。


ただ、何を悔しがるのか分からないが。


それも聞かずにいておこう。


エレベーターが到着すると
一華だけが乗り込む。


『一華。元気でな』


ありきたりの別れの言葉を口にする。

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