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遠くの恋人より近くの同僚

第1章 『好き』と言えずに……

「面白れーな、一華って」

「はぐらかさないでよッ!!!」


だってここは……ラブホのお風呂。


「ごめん」


一緒にバスタブに浸かり
背後から私を抱き締める凌馬の手に
力が入る。


「ねぇ……聞いてもいい?」


こうして凌馬と付き合っているのに
今日まで聞けずにいた。


「なに?」

「どうして私と付き合ってくれたの?」

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