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遠くの恋人より近くの同僚

第5章 見方を変えれば……

「ぷっはー。あーお腹いっぱーい。
凌馬くん。一人で戻れるよね?
私、トイレ寄ってから戻るから
先に行っててー」

「言われなくても」

「五十嵐さん。ありがとうございました」

「はい、どーも」


二人の女子社員も俺に一礼すると
そそくさと社食を出ていく。


本田を追っているようにも
見えないこともなかったが
二人の女子社員もトイレだろうと
気に止めず、営業部に戻った。

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