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遠くの恋人より近くの同僚

第5章 見方を変えれば……

「私が……悪いの?」

「この際だからハッキリ言っておくが
俺には一華という大切なカノジョがいる。
結婚も考えてる」


いずれは……と、考えてはいる。


「結婚……」

「だから本田が誰に何をされようが
ケガをしようが、病気になろうが
俺には全く関係ない」

「だって私たち……同僚……」

「課長に頼んで、得意先回りの相方も
代えてもらう。俺に必要以上近付くな」


言い過ぎなんかじゃない。


ここまで突き放さないと
本田には分かってもらえない。

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