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遠くの恋人より近くの同僚

第5章 見方を変えれば……

営業部の平松課長に相談する。


平松課長も元々は俺と同じ
本社勤務の人間で、面識もある。


「代えるのは簡単だが、それは本田の
仕事内容を考慮しての申し出か?」

「いいえ。人柄です」

「確かに本田は変わってるからな」


変わっているどころの人柄ではない。


変人だ、本田は。


「それでしたら御検討のほどを
お願いします。正直、自分に
本田は手に負えません」

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