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遠くの恋人より近くの同僚

第6章 思わぬ方向へ……

「よく知りもしないで、夜な夜な一緒に
出歩いていたのか。けしからん」

「まだ8時にもなってないけど」


せっかく築き上げた橋本さんの人望が……


「でも、そんな情報なんてどうでも
いいくらい、いい人だよ。
真面目だし、礼儀正しいし。
それは目にも明らかだったでしょ」

「確かに。うちの若い連中は
上っ面だけの礼儀だしな。それと橋本くんは
名前がいい」

「“一”が付くからでしょ。私は一華で
お父さんは一郎だもんね」


ふぅ……何とか乗り切った。

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