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彼の愛は重い鎖のようで、

第1章 恋人以上恋人未満


「は……??」

「自惚れてんなよバーカ。」


憎たらしく、挑発するように私を見下ろす一輝はそのまま自身の上の服を脱ぎ捨てた。

見慣れた上半身裸に今更赤面するとか悲鳴をあげるとか、そんな乙女な反応はしない。


「俺はただ童貞卒業してーだけなの。」

「結構ハッキリ言うのね、あんた。いっそ清々しいわ。」


筋肉質な体は普段服を着ていると細身で気づかないほどにガッシリしている。


「それなら本当に私じゃなくてもいいじゃない。」

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