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彼の愛は重い鎖のようで、

第1章 恋人以上恋人未満


早く私の上からどけ、というように彼を睨み上げる。


「メリットなんて俺もお前も気持ちよくなれる、それでいいじゃん。」

「は?ふざけんな。そんなんあんただけじゃん。私はあんたなんかでならないし。」


一輝の能天気な言葉にムッとした私は乱れた服を元に戻し、覆いかぶさる彼を押しやり、上体を起こそうとした。


しかしーー、


「じゃあ、お前が俺の愛撫でイッたら挿れていい?」


彼は私の腰を強く掴み、もう一度床に横たわらせた。

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